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2012.03.10 更新日本

震災から1年。あの瞬間、自分は何をしていたか

明日で、震災から1年になろうとしている。明日は、どのテレビ局も、震災に関する追悼番組を流すだろう。


1年前のあの瞬間、自分は何をしていたのか。地震の直前まで自分は、事務所近くの駐車場の車の中で、休息を取っていた。その日は調子が悪かった。
気分が良くなったので、事務所に戻ろうと車から降り、ヨロヨロと歩いていた時、地震は起きた。


向かいにあった酒屋では、けたたましい音と共に、お酒の瓶が地面へ落ち、割れていた。事務所では、スタッフ達が慌てて外へ逃げ出していた。地震は何回も続いた。


「上!」誰かが叫んだ。上を見ると、マンションの屋上に備え付けてあった貯水タンクから水が溢れていた。チョロチョロではなく、ドバドバと。震源が東北地方だとわかったのものの、自分がいる南関東での衝撃に驚くばかり、まったく全体像がわからなかった。


電車が止まった。足が無くなったスタッフを家に送る最中、信号も止まり、渋滞が続く異様な光景を目の当たりにした。普段なら1時間ほどの距離を、5時間かけ事務所に戻った。事務所に残ったスタッフの片付けを手伝い、24時頃家路についた。正直、何時頃事務所を出たのかは、正確には覚えていない。


帰り道はどこも渋滞だった。途中、福岡の知人から電話をもらった。「大丈夫ですか?!」と。その時は全体像を把握できていなかったので、知人の切羽詰まったような問い掛けに、ピンと来ていなかった。カーナビのワンセグを付け、東北地方の被災映像を見て愕然とした。


深夜帰宅。翌日からの記憶は曖昧だ。なんとなくは覚えているが、少し忙しかった。


その後の1年は、あっという間に過ぎた。自分の中では、何も出来ずに終わった1年だった。失ったものもあったし、特殊な経験をしたことで、得られたこともあった。


今は、震災で犠牲になった方々のご冥福を、ただ祈るだけです。

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