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2012.10.11 更新クローン病 健康 日本

【安倍晋三】アサコールは潰瘍性大腸炎の万能薬にあらず。抗がん剤の効き方と同じ認識で

同じ病気ではないけども、同様の持病(クローン病)を抱える身として。


自民党総裁選で勝利し、再び総理大臣への椅子を手に入れようとしている「安倍晋三」。前回、総理の座を彼の持病である「潰瘍性大腸炎」の悪化で辞めることになったわけだが、今回は「アサコール」という新薬のおかげで「完治した」と言い再登板を果たそうとしている。


「潰瘍性大腸炎」は厚生労働省が指定する難病の一つで、原因不明かつ積極的な根治治療の方法が発見されていない。にもかかわらず「安倍晋三」は「アサコール」を飲んで「完治した」と発言し、同病患者は不安と混乱を感じている。


「アサコール」自体は症状を緩和するための薬であっても「根治薬」ではない。患者Aさんにはそれなりに効果があったとしても、患者Bさんにはまったく効果がなく、むしろ副作用に悩まされてしまうこともある。「安倍晋三」のように患者Cさんにはすこぶるよく効いて、症状がピタリと治まってしまうかもしれない。それぐらい効力差があり、患者の程度差があるのが「潰瘍性大腸炎」なのである。


一般認識的に言えば、「抗がん剤」によく似た感じだろうか。同じ箇所のガンでも患者Dさんには「抗がん剤」の効果が現れるが、患者Eさんに「抗がん剤」の効果が現れるどころか、厳しい副作用が現れるのみ。「潰瘍性大腸炎」に見る「アサコール」もそんな感じなのである。


いま「潰瘍性大腸炎」患者が抱える不安は、「安倍晋三」が「アサコール」という「特効薬」で「完治した」ということを言い広め、己の万全をアピールすることで、一般の人たちが大きな勘違いをしてしまうことにある。


人は他人に対して無知である。友人や同僚がどんなに「心配だ」と病気に対して口にしていてくれても、中身に関してはまったく理解されていない。一般の人は「病気は薬を飲んで治るもの」と認識している。それゆえに「アサコール」で「治る」と勘違いされ、患者はその釈明に終われてしまうのだ。釈明をするたびに、自分への理解や関心の低さに絶望してしまうのです。ただ、必ずしも理解や感心が低いわけではなく、誰しも他人に対してはその程度のものなのです。一緒に住んでいる家族の認識もまた特殊ですが・・・。


新薬や何かのきっかけで症状が治まってしまう患者もいるので、必ずしも「安倍晋三」がウソをついているわけでもないと思う。本当に症状がなくなってしまったのかもしれない。しいては変に説明すれば「マスコミ」に「治っていない」と言われ、国民に「正しくない症状」が伝わってしまうことを恐れている可能性もある。言葉足らずの「安倍晋三」はもちろん、不勉かつ色眼鏡であらを探す「マスコミ」にも問題があると考えます。


少なくとも、これを読んでくれた方は、正しい認識の元で「安倍晋三」と「潰瘍性大腸炎」を評価して欲しいと望むばかりです。この病気に「絶対」はありません。それは「治る」ことに対しても「治らない」ことに対してもです。


PS.正直、自分の病気がまったく分からなくなる時がある。「炎症性腸疾患(IBD)」ってそのぐらい解明されていない病気です。

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