実際に多くの患者を診てきた先生と、そうでない先生の治療に対する選択肢の差は歴然です。クローン病のように、人によって程度や症状の差がある病気ならなおさら。
Aさんにはαという治療が効くけどBさんには効かない、なんてこともあります。そんな時に、Bさんにはβという治療を、という風に次の選択肢があるのとないのでは大違いです。
常に症状がくすぶり、完治のない病気では、いかに生活の質を落とさないことが大切です。いろいろな治療がある中で、患者に合った治療を見つけられる先生に出会えることは、その患者にとっていかに幸せなことか。
今回の入院でも「専門の先生がいる病院でよかった」と実感できました。また先生だけでなく、同様にいろいろな患者を看てきた看護師の存在も大きいです。僕のような細い血管に一発で針を刺す看護師さんはホントに格好いい!
僕が長年診てもらっているのは「東京山手メディカルセンター(旧・社会保険中央総合病院)」です。炎症性腸疾患や大腸肛門病で有名な病院です。地元の病院では手に負えないことを理由に転院する患者も多くいます。先生や看護師の人柄もよく、この病院で「ホントよかった」と思っています。
□病室から見える新宿副都心のビル群
いい病院とは、先生や看護師の人柄だけでなく、治療に対する知識と経験も持っているかに尽きると思います。